希望の歌

今は未来に向かう道の途中だ

Dear 渋谷すばるくん


渋谷すばるくん、元気ですか。

 

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あれから8ヶ月半の月日が流れました。

今日、2018年12月31日で、あなたもジャニーズ事務所を退所してしまうのですね。

 

すばるくんは最初、怖い人だった。だってキレ芸のときのあなたは大阪ど真ん中バリバリの関西弁だし、ジャニーズなのに手の甲に刺青をしていたし、どことなく危なげな雰囲気があって、誰かがすぐそばで支えていないとふらっとどこかへ消えてしまいそうな、そんなものを感じる人だった。

 

でもそんなあなたには、関ジャニ∞というあたたかくて優しい居場所があった。

 

最年少の内くんを「ハニートースト」と可愛がるすばるくんはお兄ちゃんだった。あほやなぁ、可愛いなぁ、ほらこれやってみ、お前そんなこと言うやつちゃうやろ誰に吹き込まれたんや?!と内くんを見守りいじるすばるくんと、そんなんできません!知りません!なんて言いながらも可愛いなぁの頭ぽんぽんは不貞腐れながらもされるがままの内くんが大好きだった。

 

大倉くんとすばるくん。誰よりもグループを俯瞰で見て大切にする大倉は、すばるくんが関ジャニ∞から離れたバンド活動にのめり込んだとき素直に応援できなかったと話す。今回のことも「勝手な決断をした」と言いながら「嫌いになれなかった」と言う。そんなふたりだけど、お互いのしょーもない言動にゲラゲラお腹を抱えて笑い転げるところが平和で大好きだった。

 

亮ちゃんとすばるくんはたぶん、いつまで経ってもちびりょ(13)とすばるお兄ちゃん(16)なんだろう。ただ雛ちゃんほどお兄ちゃんになりきれなかったすばるくんとは「気まずいコンビ」なんて呼ばれてしまって、本当に気まずくなってしまった時期もあったね。それでもすばるくんが大好きで尊敬してる亮ちゃんにとって、7人になってからメインボーカルとして隣に並ぶ相棒だったすばるくんは大きな大きな存在だっただろう。

 

人見知りで服を買いに行っても店員さんに「Sサイズありますか?」って聞けないからヤスに聞いてもらっていたすばるくん。すばるくんのことを想いながら海辺で「desire」の詩を書いたヤス。お互いにしか分からない気持ちがあると語るふたりの間には、横雛でさえ入ることのできないなにかがあったように思います。俺の方が背が高いだのなんだの小競り合いしてたのも懐かしいね。

 

丸ちゃんとすばるくんは…なんというかこう近年の関係性が複雑でしたね(笑)「ソロライブの時、赤いバラ楽屋に置いて行ったんですよこいつ。スタッフさんに聞いたら丸山さんが置いていきましたって。携帯見たら「好きだよ。」ってきててん…」うん、このあたりの関係性には踏み込まないでおこうね。波長が合ってしまったふたりから繰り出されるワケの分からない言動は、必ず関ジャニ∞の笑いをつくりだすおもちゃ箱のようでした。

 

横とすばるくん。いちばん「友達」なふたり。会話がなくても平気なふたり。ふたりでご飯を食べるときに仕事の話もメンバーの話もしたことがないと話すふたり。よく一緒に旅行にも行ってたふたり。すばるが「関西弁は世界共通やで!」と関西弁で頼もしく旅を貫いたことを楽しそうに話す横。こいつ海外の方が堂々としてる!と楽しそうに話す横。すばるくんと雛ちゃんの絡みをやさしい眼差しで見守る横。すばるくんにとってたぶん一番大切なふたりのうちのひとり。

 

雛ちゃんとすばるくん。ここがいちばん「誰も踏み込ませないユートピア (Masterpiece)」。すばるくんが喋り始めた瞬間、次にすばるくんが話す内容をひとりだけ分かっていて、両手で顔を覆って笑い始めたりする雛ちゃん。そうやって、誰よりもすばるくんの言動で笑うのは雛ちゃんだったし、すばるくんもそれを分かってるから、雛ちゃんにしか分からないネタを雛ちゃんのためだけにしてメンバーさえも置いてきぼりにすることだってよくあった。地元が近かったから入所当初から毎日一緒に仕事に通ってたふたり。電車の中でおもしろいおじさんを見つけてはふたりでクスクス笑ったとか、ロケット花火を誤って民家に放ってしまったとき、逃げろという意味での捌けろを「はけー!」と叫んだらその家のおじさんがハゲでめちゃくちゃ怒鳴られて必死に逃げたとか。そんなあほでしょーもない思い出話ひとつひとつが松原.の絶対不可侵な空気感をつくっているのだと思います。そんなふたりの特別な関係性が大好きだった。

 

デビュー前にメンバー同士で大きな喧嘩をして、でもその後みんなで号泣してごめんなって謝りあって、そして一気に団結力を強めた関ジャニ∞。その喧嘩の間、毎夏メンバーで行くバーベキューのことを考えていたすばるくんが大好き。

横雛の生放送ラジオでメンバーへいきなり生電話をしよう!ってすばるくんにかけたとき、カラオケで聖闘士星矢熱唱してたり、妙子さん(すばる母)に代わったり(ラジオだと知らず普通に横雛と会話したのが全国放送に)、そんなすばるくんが大好き。

ジャニーズの枠におさまる気なんてさらさらなくて、下ネタ女性ネタなんでもありの大暴走することなんか日常茶飯事で、おならを自由に操れる!おならでヘリコプターの音が出せる!って収録中だろうがコンサート中だろうがところ構わずおならしたり、レギュラー番組で女性ゲストが来たときには「好きです!」って言ったりとか身体をガン見したりとか、ほんとやりたい放題で笑わせてくれたよね。こんなジャニーズすばるくんしかいないよ。笑

だけどその歌声は、絶対音感をもつ音楽の才能は、ピカイチだった。カラオケですばるくんが本気で歌う「ハナミズキ」は上手すぎるから雛ちゃんだけのものだもんね。

振り返れば振り返るほど、メインボーカルとして、関ジャニ∞の音楽の要として、笑いの中心として、そこにいた渋谷すばるを改めて感じてしまって困る。

 

脱退退所の記者会見もメンバーに付き添ってもらって、関ジャニ∞のことを「間違えなく一番自分の中で大切で大きい存在で、家族より長く長い時間をともに過ごしてきた人たち」だと話したすばるくん。
7月15日以降、すばるくんが抜けた大きな大きな寂しさは、とてつもないものだったんだよ。

 

開演して、暗転の中バンドセットにスタンバイしたシルエットは当然6つで、前列に13年ぶりに見る“センター”があって、それが亮ちゃんで、あぁこの人はまた、隣がいなくなってしまったんだなぁって、2トップと言われた片割れ、2本柱だったボーカルの相方…今度こそ本当にセンターを背負うんだなぁって苦しくなった。

このグループの音楽の核だった力強い声が足りない、MCで丸ちゃんがふざけても共鳴して一緒に壊れて笑いの渦をつくってくれる人がいない、eighterって叫んでくれる人がいない、いない、もういなんだって、何度も何度も何度も打ちのめされた。バラエティでの不在なんて、ドラマ、映画、別仕事…よくあることだって、そんな感覚で。分かったつもりで分かってなくて、見てたつもりで目をそらしてた、現実がそこにあった。

Heavenly Psychoの大倉の「また登る太陽」にハモるの、内くんからすばるくんになり、すばるくんからどうするのかなって思ってたら誰も歌わずに大倉の下ハモだけだったり、キングオブ男のすばりょ握手「突っ張って」も亮ちゃんひとりだったり、大阪ロマネスクの冒頭のすばるくんソロは全員で歌ったり、そういうとこも。

そんなコンサートの最後、いちばん強く前を向いて笑ってみせたのは雛ちゃんで、いちばん泣きそうな顔をしたのはヨコだったと感じたから、あぁこれが三馬鹿だなぁって、やっぱり好きだなぁって思った。いつだって絶妙なバランスを保ってる。

松竹座から夢見たドームの景色の中で照明を浴びるシルエットが、8つじゃなくて6つになるなんて思わなかった。それでも、掴み取ったこの場所を、この景色を、この先も絶対に手離して欲しくないと、強く強く思った。

 

いま関ジャニ∞紅白歌合戦に出ているよ。いつの間に、こんな大きなグループになったんだろうね。私の中のエイトはいつだって松竹座と繋がっていて、今見える景色のずーーっと後ろには必ず松竹座があって、いつも松竹座の景色が過って。そんな松竹座から飛び出した彼らが、「夢への切符落とした」 と歌った元担と叶えられなかった夢を叶えながら突き進む姿を見ているのは、私にとっては時々苦しくなるくらい眩しいと同時に、とても誇らしい。

結成時から持たせて貰っている枠で続く長寿レギュラー「ジャニ勉」、メンバー一人一人の特徴を捉えて生かしファンが見たいものを見せてくれるバラエティ番組「関ジャニ∞クロニクル」、バンドスキル披露及び向上になる専門性の高い音楽番組「関ジャム」…これほど理想的なレギュラー番組の持ち方ないよほんとに。

 

コンサートはいつもすばるくんと亮ちゃんのご機嫌次第で、それを伺っていたのはいつまでだっただろうね。

 

Excite!! MCでのすばるくんがツッコミ下手いじりとか、24時間共同生活罰ゲームでの丸山登場のくだりとか、あぁいうのをいつもの楽屋だけのノリだという関ジャニ∞の笑いの中心にいたのは、丸ちゃんと、すばるくんだったじゃないか。

 

「大倉のドラムで歌うのが1番気持ちいい」って言ったじゃないか。


「一人じゃ叶わない夢も8人揃えば叶う気がした。一度は諦めようと思った夢やけど、どん底まで落ちた俺を、それまでと同じように支え続けてくれたたくさんの人達がおったから、その人達のためにもう一度はい上がろうと思ったんや。8人やったら大丈夫って思えたから。俺はもう道に迷う事なく夢へと突き進めるやろう。もし道に迷う事があっても、8人一緒ならそれはそれで楽しいかもしれんって思えるんや。この楽しい毎日をこれからも8人一緒に歩いていける事だけが、俺の願い」って、言ったじゃないか。

 

…本当に本当に、行ってしまうんだね。

 

最後に「eighterーーーーー!!!」って叫んでくれた、すばるくんの愛、ちゃんと届いてるよ。

「6人でも7人でも8人でも関ジャニ∞」って言ってくれたあなたのそのことばを、そのときの意図とは違うだろうけれど、胸に、これからも6人と1人と1人を、応援していくことにします。

 

「遅咲きは最強です。今に見てろクソッたれども」

 

そう言ったあなたがメインボーカルとして引っ張ってきた関ジャニ∞はこんなにも大きくなりました。

次のステージへ旅立つあなたの未来も、希望の歌で溢れていますように。

 

渋谷すばるくん、1996年9月22日から約22年、ジャニーズ事務所のアイドルでいれくれてありがとう 。

 

新しい世界へ、いってらっしゃい。

 

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∞